ソフトウェア開発で不可欠なデバッグですが、知識と経験が求められるため熟練プログラマのなかにもデバッグが苦手という開発者は少なくありません。洗練されたデバッガを利用できても、デバッガのどの機能がどの場面で有効かを見極めるのは簡単ではないからです。本書では、Linux/Unixプラットフォームでもっとも広く使われているGDB、DDD、Eclipseという3つのツールを取り上げ、各ツールに独自のデバッグテクニックはもちろん、コードに含まれるエラーを見つけ出して修正するプロセスを改善するための総合的な戦略についても解説します。翻訳版ではVisual C++でのデバッグ手法についても加筆しました。
1章 初心者にもプロにも役立つ予備知識
2章 調査のために実行を止める
3章 変数を調査・設定する
4章 プログラムがクラッシュしたら
5章 多重実行環境でのデバッグ
6章 特別な話題
7章 他のツール
8章 他の言語にGDB、DDD、Eclipseを用いる
付録A Visual C++を用いたデバッグ