クロスプラットフォーム対応「PowerShell Core」の基本から活用まで詳細に解説!
従来は、Windows用のコマンドラインシェルとして普及していたPowerShellは、2018年1月にリリースされたPowerShell Core 6.0(以降PowerShell 6.0)から、macOSやLinuxにも対応してクロスプラットフォームで動作するようになりました。従来は、Windowsにおける自動化やシステム管理に特化していたPowerShellですが、クロスプラットフォーム対応になったことで活躍の場も広がりました。UNIXやオープンソース文化にも敬意を払いつつ、API指向でオブジェクトを扱うPowerShellは、これから学ぶ人にもやさしく、UNIXツールを使いこなすプロフェショナルにも対応する次世代のシェル・スクリプト言語です。
本書は、このPowerShell 6.0にフォーカスして、言語仕様と実践的な利用方法を解説したガイドブックです。本書のターゲットは、これからPowerShellを学ぼうという方、システム管理者(ITプロフェッショナル)、そしてソフトウェアやWebの開発者です。どの層の読者にとっても、PowerShellの持つ構造化データの扱いやすさやクロスプラットフォームを前提とした管理操作は、自動化の助けになることでしょう。
はじめに
第1章 PowerShellとは何か? なぜ使うのか?
1.1 PowerShellで何ができるのか
1.2 PowerShellをインストールする
1.3 PowerShellを起動する
1.4 PowerShellを触ってみる
1.5 サンプルを動かしてみる
1.6 PowerShellのスクリプティング
1.7 コマンドプロンプトとPowerShell
1.8 BashとPowerShell
1.9 クラウドとPowerShell
1.10 第1章のまとめ
第2章 PowerShellの基本
2.1 PowerShellとは
2.2 ヘルプ
2.3 基本的なシンタックス
2.4 変数
2.5 オブジェクト
2.6 演算子(オペレーター)
2.7 配列
2.8 パイプライン
2.9 フォーマッティング
2.10 モジュール
2.11 第2章のまとめ
第3章 PowerShellによる管理操作
3.1 ロギングとセキュリティ
3.2 リモーティング
3.3 ジョブ
3.4 認証
3.5 PSドライブとPSプロバイダー
3.6 第3章のまとめ
第4章 スクリプティングと自動化
4.1 制御構文
4.2 オブジェクトの操作
4.3 基本的なスクリプティングと関数
4.4 出力オブジェクトのカスタマイズ
4.5 スコープ
4.6 高度な関数
4.7 モジュール
4.8 エラー処理テクニック
4.9 クラス
4.10 第4章のまとめ
第5章 実践:PowerShell
5.1 実世界のPowerShell
5.2 困ったときに
5.3 クラウドプラットフォーム
5.4 .NETの相互運用
5.5 Desired State Configuration
付録
付録A オンラインリソース
付録B 各種一覧
付録C サンプルコード