PHP本格入門[下] ~オブジェクト指向設計、セキュリティ、現場で使える実践ノウハウまで

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作品紹介・あらすじ

Webアプリケーションの定番言語であるPHPの基礎から実践までを、上下巻のフルボリュームで集大成。

「この目的を実現するためには、どの文法テクニックが適合しやすいだろう?」
「このプログラムをより読みやすくするために、どんなアプローチができるだろう?」

といったことを思考しつつ、「とりあえずは動く」だけで終わらない、現場に求められる品質を形にするための知識とテクニックを解説します。

■■8章 よりよいオブジェクト指向デザインのためのベストプラクティス

■8-1 よりよいオブジェクト指向設計を通して目指すべきもの
8-1-1 後から機能を変更するのは、新規でプログラミングするより数倍の労力がかかる
8-1-2 オブジェクト指向を活かし、直感的で無駄のないアプリケーションを作る

■8-2 オブジェクト指向がもたらす独立性 ― カプセル化と多態性
8-2-1 独立性とはクラスの「自立」である
8-2-2 クラスの中身を「保護」する ― カプセル化と隠ぺい
8-2-3 うまくカプセル化されたアプリケーションは、小説の「あらすじ」のように読める
8-2-4 具象を意識しないための性質 ― 多態性

■8-3 クラスの独立性を高める ― 凝集度と結合度
8-3-1 凝集度は高く
8-3-2 結合度は低く
8-3-3 どこまで細かくクラス分けすべきか? ― 将来を見すえた、適切なサイズ感を考える

■8-4 クラスの関係性を表すキーワード ― is-a関係とhas-a関係
8-4-1 is-a ― ●●は▲▲である
8-4-2 has-a ― ●●は▲▲をもっている
8-4-3 関連 ― ゆるやかな関係をもっている
8-4-4 委譲 - ほかの人に任せる
8-4-5 is-aとhas-aは、見誤りやすい
8-4-6 カプセル化を守る ― なるべくならis-aよりhas-a
8-4-7 多重継承はできなくても、コンポジションならできる

■8-5 クラス同士の依存を解消する ― 依存性の注入、Factoryクラス
8-5-1 依存は具象クラスのインスタンス化から生まれる
8-5-2 依存対象のクラスを外部から挿し込む ― 依存性の注入
8-5-3 たくさんのクラスに対する依存をまとめてなくす ― Factoryクラス

■8-6 好ましくない設計を知る ~アンチパターン
8-6-1 神クラス ― 1人で何でもやるクラス
8-6-2 自由すぎて不安になる ― なんでもpublicなクラス
8-6-3 共通化のために、関係のないメソッドまで持たされたスーパークラス
8-6-4 求めていない処理までやってしまう ― 世話好きなメソッド
8-6-5 引数が多すぎるメソッド
8-6-6 状態を持てないクラス ― ユーティリティクラス



■■9章 能率を高める、一歩進んだ文法テクニック

■9-1 変数名やメソッド名を流動的に切り替える ― 動的アクセス
9-1-1 プロパティに動的アクセスする
9-1-2 メソッドを動的にコールする
9-1-3 クラスに動的にアクセスする

■9-2 配列のように扱えるクラスを作る
9-2-1 foreachループ可能なクラスを作る ― IteratorAggregateインターフェース
9-2-2 配列の形式でアクセスできるクラスを作る ― ArrayAccess

■9-3 複雑な規則性を持つ配列をシンプルに扱う ― ジェネレーター
9-3-1 続けざまに値を返すシンプルなジェネレーター ― yield命令
9-3-2 連想配列のように扱えるジェネレーター
9-3-3 ジェネレーターで要素数の多い配列生成を省メモリ化する ― Excel列名リストの生成
9-3-4 生成処理をサブジェネレーターに分担させる ― yield from
9-3-5 ジェネレーターで最終的な戻り値を返す
9-3-6 ジェネレーターに配列のフィルタリングを委ね、プログラムの見通しをよくする

■9-4 1つのインスタンスに対する複数のメソッド呼び出しをスマートに書く ― メソッドチェーン
9-4-1 3ステップで、メソッドチェーンに対応したクラスを作る
9-4-2 メソッドチェーンに対応した四則演算クラス
9-4-3 メソッドチェーン対応クラスのアイディア例

■9-5 クラスをグルーピングするためのインターフェース ― マーカーインターフェース
9-5-1 マーカーインターフェースを使わない、冗長な例外処理
9-5-2 マーカーインターフェースを使って、例外をグループ分けする



■■10章 外部ライブラリを開発に役立てる ― Composer

■10-1 モダンなPHP開発における外部ライブラリの管理手法
10-1-1 依存関係を自動で解決してくれるパッケージ管理ツール ― Composer
10-1-2 多くのPHPライブラリがつどうリポジトリ ― Packagist
10-1-3 外部ライブラリを使ってどんなことができるか

■10-2 Composerでパッケージを管理する
10-2-1 Composerをインストールする
10-2-2 composerコマンドでパッケージをインストールする
10-2-3 適切なバージョンを指定する ― バージョン記法とセマンティックバージョニング
10-2-4 すべての環境でまったく同じバージョンが使えるようにする ― composer.lock、composer installコマンド
10-2-5 開発環境でのみ使いたいパッケージを管理する ― --devオプション
10-2-6 最新のバージョンに更新する ― composer update
10-2-7 require_once命令なしでクラスを自動読み込みする ― オートロード
10-2-8 自作のクラスをオートロードする ― composer dump-autoloadコマンド

■10-3 PhpSpreadsheetでExcel出力する
10-3-1 PhpSpreadsheetをインストールする
10-3-2 テンプレートを元にExcelファイルを出力する
10-3-3 テンプレートを使わずにExcelファイルを出力する

■10-4 GoutteでWebスクレイピングする
10-4-1 外部のWebサイトをパースして情報を収集する ― Webスクレイピング
10-4-2 HTML文書をプログラムで階層的に扱う ― DOMの概念
10-4-3 Goutteをインストールする
10-4-4 Goutteを使う準備 ― GoutteからWebページにアクセスする
10-4-5 filterメソッドでノードを絞り込む ― CSSセレクタによるノード指定
10-4-6 複数のノードを繰り返し処理する ― eachメソッド

■10-5 なるべく失敗しない、外部ライブラリの選び方
10-5-1 選定のための基準 ― 最低限、対応品質は調べておきたい
10-5-2 「ライブラリ開発チームの対応品質」にもとづく4つの選定基準
10-5-3 パフォーマンスと限界を知っておく ― 性能テスト
10-5-4 ひととおりの機能を網羅した実験プログラムを作る



■■11章 WebAPIを使った外部システムとの連携

■11-1 WebAPIを使った外部システム連携でできること
11-1-1 外部Webサービスのデータを提供してもらう
11-1-2 特定のユーザによる投稿/閲覧の操作をおこなう
11-1-3 難しい計算処理を外部システムに委ねる
11-1-4 サーバーの一部の機能をまるごと、外部システムに任せる

■11-2 WebAPIによる連携の仕組み
11-2-1 標準的なWebAPIの設計方式 ― RESTful API
11-2-2 利用ユーザの認証は1リクエストごとにおこなう

■11-3 WebAPIとデータを送受信する(1) ― 電文フォーマット「JSON」
11-3-1 JSONデータが取り扱うデータ型を理解する
11-3-2 Unicode文字は「\u」で表す
11-3-3 一部の記号はエスケープで無効化する必要がある
11-3-4 改行/タブは特殊文字で表す
11-3-5 値をJSON形式にエンコードする ― json_encode関数
11-3-6 JSON文字列をデコードし、PHPの値に変換する ― json_decode関数
11-3-7 エンコード/デコード失敗時のエラーを検出する ― json_last_error関数

■11-4 WebAPIとデータを送受信する(2) ― 電文フォーマット「XML」
11-4-1 XMLを生成する ― DomDocumentクラス
11-4-2 XMLをパースする ― DomDocument::loadXMLメソッド

■11-5 RESTful APIサーバー/クライアントをプログラム実装する
11-5-1 WebAPIサーバーを実装する
11-5-2 WebAPIクライアントを実装する ― cURL関数
11-5-3 ファイルのアップロードはPUTメソッドを使う

■11-6 外部サービスのAPIを使う ― Google自然言語API
11-6-1 APIを使う準備をする ― Google Cloud Platformの登録~APIキーの取得
11-6-2 Google感情分析APIを使う
11-6-3 Google感情分析APIのリクエスト/レスポンスフォーマット
11-6-4 Google感情分析APIにHTTPリクエストを送信する



■■12章 Webアプリケーションのセキュリティ

■12-1 システム全体の基本的なセキュリティ
12-1-1 多重防御が基本
12-1-2 なるべく機械的に判断する
12-1-3 内部の人間にもアクセス権を設ける
12-1-4 あらゆる外部からのデータは信用しない
12-1-5 事後対策も考えておく

■12-2 Webアプリケーションのセキュリティ
12-2-1 パスワードは強固なものにし、ユーザにもそれを求める
12-2-2 ログイン機能を強固にする
12-2-3 ログイン認証失敗時のエラーメッセージにも気を配る
12-2-4 IPアドレスが特定できる画面はIP制限をかける
12-2-5 攻撃の手がかりになる情報を見せない ― コメント、スクリプト、エラーメッセージ
12-2-6 見せてはいけないファイルを公開ディレクトリに置かない
12-2-7 連番をパラメータで使う時は気をつける
12-2-8 アップロードファイルのチェックはサーバーサイドでもおこなう
12-2-9 セキュリティリスクを少なくするためのphp.iniの設定

■12-3 SQLインジェクション攻撃とその対策
12-3-1 SQLインジェクションとは ― SQLの意味を書き換え、不正なデータベース操作をおこなう
12-3-2 SQLインジェクション攻撃の試行
12-3-3 SQLインジェクション攻撃への対策を施す
12-3-4 SQLインジェクションでログイン情報を盗み出す

■12-4 XSS攻撃とその対策
12-4-1 XSSとは ― 不正なスクリプトを入力値に埋め込んでWebブラウザに実行させる
12-4-2 XSS攻撃を試行する
12-4-3 XSS攻撃への対策を施す(1) ― もっとも基本的な対策
12-4-4 XSS攻撃への対策を施す(2) ― イレギュラーな入力パターンへの対応

■12-5 CSRF攻撃とその対策
12-5-1 CSRFとは ― ユーザが意図しないHTTP送信を強制する
12-5-2 CSRF攻撃を試行する
12-5-3 CSRF攻撃への対策を施す

■12-6 その他のさまざまな攻撃パターン
12-6-1 メールヘッダインジェクション ― 不正なメールヘッダを注入する
12-6-2 オープンリダイレクト ― どこへもリダイレクトできてしまう脆弱性
12-6-3 ディレクトリトラバーサル ― 不正なパスを注入する
12-6-4 OSコマンドインジェクション ― 不正なコマンドを注入する
12-6-5 ペネトレーションテストのためのツール



■■13章 強く、しなやかなPHPアプリケーション

■13-1 品質を構成する要素
13-1-1 品質の見える化 ― ISO/IEC 9126の品質特性モデル
13-1-2 PHPプログラマーができる、ソフトウェア品質への働きかけとは

■13-2 前提条件を表明し、ソースコードに起因するバグを減らす ― アサーション
13-2-1 アサーションは開発時にのみ使い、本番運用では使わない ― zend.assertionsオプション
13-2-2 アサーションは外部データ値の異常ではなく、ソースコードの異常を伝えるために使う
13-2-3 アサーション、バリデーション、範囲外チェック例外の違い
13-2-4 アサーションを使って処理結果をセルフチェックする

■13-3 PHPUnitによる自動テスト ― 強度を高め、変更作業を安全におこなう
13-3-1 自動テストの対象範囲 ― おもに関数やメソッドの戻り値をテストする
13-3-2 PHPUnitのインストール
13-3-3 PHPUnitによる自動テストプログラムの基本的な書き方
13-3-4 PHPUnitによる自動テストプログラムの実例 ― ページャークラスのテスト
13-3-5 関連する自動テストをまとめる ― テストスイート
13-3-6 実行したいテストスイートを定義するもう1つの方法 ― phpunit.xml
13-3-7 自動テストがしやすいプログラム構成 ― データベースやHTTPへの依存を避ける

■13-4 コーディング規約の自動チェック ― 規約チェックツールPHP_CodeSniffer
13-4-1 PHP_CodeSnifferで規約チェックする
13-4-2 phpcbfコマンドでコードスタイルを自動整形する

■13-5 バグを生み出しそうなコードをあぶり出す ― phpmd
13-5-1 phpmdでバグ発見の手がかりを得る

■13-6 もしものときのために履歴を残す ― ロギングツールMonolog
13-6-1 Monologの全体像 ― ロガー、ハンドラー、プロセッサー、フォーマッター
13-6-2 出力レベルをコントロールする ― ログレベル
13-6-3 Monologをインストールする
13-6-4 Monologの基本的な使い方
13-6-5 ログメッセージを蓄積するハンドラー ― BufferHandler、FingersCrossedHandler
13-6-6 ログメッセージにプレースホルダを埋め込む ― PsrLogMessageProcessor
13-6-7 MariaDBのテーブルにログを記録する ― MySQLHandler

■13-7 プログラムの使い方マニュアルを自動生成する ― phpDocumentorによるドキュメンテーション
13-7-1 ドキュメンテーションのためのコメント「PHPDocコメント」
13-7-2 phpDocumentorの使い方

■13-8 プロファイリングによるボトルネック調査 ― blackfire
13-8-1 blackfireをセットアップする
13-8-2 重い商品検索アプリケーションを実行する
13-8-3 blackfireでプロファイリングする
13-8-4 blackfireのプロファイリング結果を読み解く
13-8-5 プロファイリング結果に基づいてプログラムを改良する

■13-9 Webアプリケーションフレームワークを理解する
13-9-1 フレームワークとは
13-9-2 ひしめき合うPHPフレームワークの世界
13-9-3 フレームワークが提供する最低限の機能 ― ルーティング
13-9-4 MVCモデルを理解する
13-9-5 フレームワークが提供するその他の機能
13-9-6 フレームワークのサイズと制約 ― マイクロフレームワークとフルスタックフレームワーク
13-9-7 有名どころのフレームワークを押さえる

■13-10 自動生成でヒューマンエラーを防止する ― 開発効率アップのためのコンソールプログラム
13-10-1 繰り返し作業は、なるべく自動化する
13-10-2 オリジナルのプログラムにScaffoldさせる

■13-11 IDEでプログラミングの生産効率を上げる
13-11-1 IDEが備える、強力な開発サポート機能
13-11-2 PHPプロジェクトで使われる、主要なIDE
13-11-3 PhpStormのセットアップ
13-11-4 PhpStormプロジェクトを作成する
13-11-5 PhpStormによるプログラミング体験の内容を確認する
13-11-6 PhpStormでクラス図を自動生成する
13-11-7 PhpStorm上でプログラミングしてみる

■13-12 アプリケーションの内部構造を安全に変える ― リファクタリング
13-12-1 命名を変更する
13-12-2 メソッド、プロパティの階層を変える ― プルアップとプッシュダウン

■13-13 バグを調査する ― PhpStorm+Xdebugによるデバッグ手法
13-13-1 IDEデバッグ機能の具体的な内容
13-13-2 不具合の現象を確認する
13-13-3 PhpStorm+Xdebugによるデバッグ環境のセットアップ
13-13-4 デバッグ手順(1) ― バグがある箇所の当たりをつけ、プログラムを中断する場所を決める
13-13-5 デバッグ手順(2) ― ブレークポイントを設定する
13-13-6 デバッグ手順(3) ― Webブラウザで実行して変数値を見る
13-13-7 デバッグ手順(4) ― ステップ実行しながら、変数値の遷移を確認する
13-13-8 デバッグ手順(5) ― 原因をさらに細かく追求する
13-13-9 デバッグ手順(6) ― プログラムを修正する
13-13-10 デバッグ手順(7) ― 修正後の動作確認をする

■13-14 どうしてもデバッグできないときは ― 良質な情報が得やすい質問の手順
13-14-1 質問にあたっての心構え
13-14-2 情報が散らばっていると、よい回答を得にくい
13-14-3 最小セットのプログラムで、問題の本質を見きわめる
13-14-4 聞きたいことを構造的に組み立てる
13-14-5 結局、どこにバグがあったのか?
13-14-6 そのほかに質問をするうえで気をつけること

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